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EchoLinkを使ったQSO手順 (2004/10/31バージョン)



EchoLinkの接続の仕組みは一般的に上図のようになっています注1。このようなシステムにおいて末端の電波(RF)を使った無線端末局(AやFなど)がEchoLink Nodeを介してシステムに接続し、希望の相手局とQSOするための一般的な手順を示します。少なくと当局のノード(7N4TWL-L)は以下の手順にて使用していただけるようお願いします。
ステップ 手順内容 上図に基づく具体例
第1段階
(接続の開始準備)
皆さんの無線機(A)の周波数、トーンスケルチのトーンエンコード周波数を当ノードの紹介ページに沿って設定します。また無線機(A)からDTMFトーンが出力できる無線機を使用してください。(DTMFによってノードを制御します) 皆さんは上の表で左下のユーザートランシーバー(A)とみなします。7N4TWL-Lに接続するため(Bと通信するため) トランシーバーの周波数とトーンスケルチ周波数を7N4TWL-Lの紹介ページの内容に沿って設定します。
第2段階
(ノード状態の確認)
皆さんの無線機(A)で既にその周波数にてQSOされていないか十分にワッチを行い、当ノード(C)が制御できるかどうか((B)に電波が届いているか?)を試します。
PTTスイッチを押し、”08”をDTMFにより出力(*注2しノード(C)より何か反応(英語音声によるノード接続状況の報告)がノード無線機(B) からあるかどうか試します。
08”はそのノードがどのノードと接続しているか状態を報告するコマンドです。ここで、”Not connected"という反応が(C)から返ってくればどこともつながっていないということです。反応が無い場合はこちらのノード用無線機(B) に電波が届いてない、もしくはDTMFトーンが(C)で解釈できないほど信号が弱いことが考えられます。
トーンスケルチを有効にせずに無線機でワッチを十分して他のQSOや混信がないことを十分確認したらトーンを入れてトーンエンコードを有効*注4に、トーンスケルチはしなくてもよいです。有効にしてもOKです。当局のノード無線機(B)からはトーンがエンコードされて送信されてます。)”08”を打ってみましょう。何か返事が返ってくれはOKです。返事が無い場合は設定値の間違いや、トーンを入れ忘れていることが考えられます。
第3段階
(ノード接続の開放)
ノード(C)の接続をすべて解除します。DTMFにより”##”を出力します。もしどこかとつながっていた場合は、”xxxxxx disconnected"というアナウンスがあります。どこともつながっていない時は"not connected"というアナウンスがあります。 次に”##”と打ってみましょう。
第4段階
(相手ノードへの接続)
希望する相手ノード(例えばD)のノード番号(*注3をDTMFにより入力します。 上図の例では相手ノード(D)の番号は”4201”ですね。
第5段階
(接続の開始アナウンス)
相手ノード局名のアナウンスがあり、接続作業を開始します。 "connecting to JG6YAF link"というアナウンスがある。
相手方ノードが接続できない状況の場合”busy"となったり、ノードが動作していなければ”not found"などといったアナウンスがある。
第6段階
(接続処理中)
"Connecting to xxxxxx(*相手ノード局名) "というアナウンスが(C)よりあります。無い場合はこちらのノードに電波が届いてない、もしくはDTMFトーンが解釈できないほど信号が弱いことが考えられます。
第7段階
(接続完了確認)
第6段階のアナウンスの後に、"connected"というアナウンスがあることを確認してください。"connected"のアナウンスがない間は接続処理中です。 "connected"とくれば接続OK。
第8段階
(音声転送開始)
ここで接続(相手ノードDとつながっている無線機(E)まで)は完了していますから、ここで送信して呼びかけてみましょう? ここでPTTを押して送信すると表右側ノード(D)の無線局(E)からもあなたの声が送信される。
第9段階
(相手ノードからの応答)
もし、相手のノード局(E)を経由して誰(例えばF)から応答があれば、その音声がこちらのノード局(B)を通してあなたの無線機(A)から音声が出力されます。 表右側のノード局(E)で受信した信号は左側のノード無線機(B)から送信され、あなたの無線機(A)で受信することができる。
第10段階
(QSO)
以上第8段階と第9段階を繰り返しQSOを行います。QSOの際の注意として、PTTを解除してから実際送信が切れるまで間にノード制御ソフトウエアが介在するためディレイが生じます。そのため、相手(F)がPTTを放してこちらがPTTを押して応答する間(ブレークインタイム)を多め(3秒から5秒以上)にする必要があります。また、ブレークインタイムを多めに取り、合間に混信波などが無いか確認してください。もし混信があるようなら直ちに、切断処理を行ってQSOを終了してください。 QSOしてください。
QSO中、定期的にノードのコールサインがモールスにて音声に重畳されます。そのときは相手の音声がちょっと聞きづらいかもしれません。
第11段階
(ノード間接続の解除)
QSOが終了したら、ノード間の接続(CとDなど)を解除(切断)します。相手が送信していない(自分の無線機から相手の音声が流れてない)のを確認して、”##”をDTMFにより送信してください。 ##”と打ちます。
第12段階
(切断アナウンス)
”xxxxxx(*相手のノード名) disconnected"というアナウンスがあります。既に切断されている時は"not connected"というアナウンスがあります。(相手側が先に切断したときなど) "JG6YAF link disconnected"とアナウンスがある。
第13段階
(フリーノードアナウンス)
当局のノードが完全にフリー(どこのノードにも接続していない)になっていることを確認するため、””を送信してください。 ”を打ってみる。
第14段階 "EchoLink 7N4TWL"というアナウンスがあればOKです。無い場合は接続が解除されていない可能性があるので、第11段階に戻って手順を繰り返してください。 ”EchoLink 7N4TWL”とアナウンスがある。
以上で終わりです。お楽しみください。
注1 音声のシステム上の流れ(TX/RXの向き) この図は一般的なものであり、すべての構築されたシステムが図のようなものである保障はありません。この図を見てエコーリンク制御PC(C,D,Gなど)から無線機(B,Eなど)、さらにはユーザー無線機(A,Fなど)にわたるTX/RX/MIC/AF outの向きに違和感を覚える人がいるかもしれません。この図におけるTX/RXはノードの中継用無線機(BおよびE)から見たTX/RX/MIC/AF outを示しています。
注2 DTMFトーンによるコマンド送信 EchoLinkソフトエア(CおよびD等)は無線経由のDTMF音声によって外部からの制御が可能になっており、無線機からDTMFトーンが送信できるものであれば利用できます。制御の方法は、PTTを押し無線機を送信状態にして何もしゃべらずに数字などのキーパッドを押すとコードが送信されるものが多いです。DTMFの送出が終わったらPTTを離します。当然ですが、ノード局から何か送信している状態(あなたの無線機が何かを受信している状態)では、DTMFでの操作はできません。
注3 ノードID EchoLinkの各ノード(C,D,G等)には一意のノード番号があります。接続する先のノード番号(例えば、図上のDのノード番号である4201等)を調べておきましょう。このサイトを参考にされるといいでしょう。
注4 トーンスケルチの使用について 当ノード局のRFインターフェイス用の無線機(B)では受信時にトーンスケルチを用いています。このため、ユーザー無線機(Aなど)からはトーンを入れていただく必要があります。不法局、違法局からの混信の影響を受けないために行っています。
DTMFコマンドのおさらい
08 ノードの接続状態を音声にて報告します。
## 接続しているすべてのノードを切断します
どこのノードともつながっていない時、自ノード局のコールサインを音声にて送信します。
Please contact me if you notice any advise or inconveniences.
ご意見、苦情等あればメイルにてご連絡いただければ幸いです。



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